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COLUMN

コラム

歯科衛生士が語る、歯周病予防のキホン3点

自覚がないまま進むと言われる歯周病。

ちょっと大袈裟に見積もると、日本人の8割が歯周病にかかっているというデータさえあるんだとか。

そんな身近な歯周病ですが、基本的な予防法や治療法を知っていますか?

歯磨き(セルフケア)、通院、全身状態管理の3点から、歯周病へのアプローチ方法のポイントをお伝えします!

①歯磨き時のポイント

歯周病はプラーク(細菌のかたまり)によって起こる炎症性疾患なので、まずそれを除去することが歯周病予防の基本になります。

では、具体的にどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか?

歯周ポケットを意識して磨こう

プラークが歯周ポケット内にあることで、歯周病は進行します。歯ブラシを少し歯茎側に傾けて、ポケットの中まで歯ブラシの先が行き渡るようにして磨きましょう。

フロスや歯間ブラシも活用しよう

歯間のプラークも同じように除去しましょう。

虫歯予防だけでなく歯周病予防にも有効です。

②通院でのポイント

3ヶ月に一回の定期検診では、歯科衛生士による歯周ポケット検査とクリーニングがあります。
痛みや自覚症状がないと忘れがちになりますが、セルフケアだけでは足りないポイントがあります。

大切なのは歯石をとる事

プラークは時間が経つと、歯石という固い塊になって歯に強く付着します。
これがついてしまうと、もう歯ブラシでは除去出来ません。


その上、ポケットを塞ぐような形だったり、ポケット内部についていたりすることがほとんどのため、いくら磨いても歯ブラシが当たらなくなってしまうのです。
歯科衛生士のケアで自分では取れない歯石を取ってもらい、セルフケアできちんと効果をあげられるようにしましょう。

ポケットの深さを測ってもらい、進行度を知ろう

歯周病は自覚がないまま進行します。
出血などの目に見える症状がでることはありますが、自分だけでは進行度自体を詳しく知ることは難しいのです。

歯科では歯周ポケット検査という、ポケットの深さを測る検査をします。深ければ歯周病の重症度が上がっている、と判断します。
前回の結果と照らし合わせることで、進行しているかしていないかを知ることが出来ます。

③全身状態の管理のポイント

歯周病は細菌による疾患なので、細菌が元気になれば(つまり体が弱まれば)、症状は悪化します。

その方の口の中を継続的に診ていると、その時々の体調の良し悪しが分かるほどです。
そのため歯周病であっても、全身管理の方法は、風邪や慢性疾患の予防法と変わりません。

ストレスをためない

睡眠不足、栄養の偏り、行き過ぎた仕事の疲れ‥‥‥お口の中にもこれらはとても良くないことになります。

喫煙習慣は特に危険!

全身にも良くないことですが、喫煙はお口の中のバランスを直接崩します。
また、タバコを吸っている方は、歯周病が進行しても歯茎から出血しにくく、より静かに歯周病が進行してしまうケースがあります。

いかがでしたか?
歯周病も他の全身疾患の予防と同じで、「これだけやっておけばよい」というものではありません。
3つのポイントを上手く意識して歯周病予防をしてみてください。

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