COLUMN
コラムフリーランス歯科衛生士といっても、働き方は様々です。
歯科医院にフリーランスとして入るだけでなく、講演を行ったり、執筆をしたり、経営のコンサルティングなどを行う歯科衛生士もいます。
様々な働き方を選べるフリーランス歯科衛生士ですが、どんな人が向いているのでしょうか?
フリーランスの歯科衛生士になるには、まず人脈やきっかけが必要です。
例えば、「ここで講演してみない?」と言われたり、「普通に歯科衛生士と働いてるのでは厳しい」と思ったり、まず、会社員やパートとして歯科衛生士をやる以外の選択肢に気づくことからスタートです。
また、知り合いにフリーランスの歯科衛生士として働いている方がいるなどの理由もきっかけになりやすいようです。
人脈づくりなら、セミナーや講演会に参加したり、SNSにも歯科衛生士向けのアカウントやコミュニティがたくさんあります。直接知り合いにフリーランスの歯科衛生士がいなくても、SNSを通して簡単に繋がりが持てます。
経験者や同業者からアドバイスがもらえるだけでなく、人脈が仕事に結びつくこともあります。
歯科衛生士としてどんな働き方がしたいか、何をしていきたいのか考える必要があります。
まずは情報収集です。現状から考えてその事業が本当に可能なのか、情報収集をする手段は様々ですが、今はインターネットやSNSでほとんどの情報を入手することができます。
例えば、セミナーを行いたい場合。
どんな内容にするのか、セミナーを行う方法(いつ?頻度は?会場場所は?ZOOMで?動画配信?)、セミナーに必要な経費(場所代、資料作成費、広告費など)、人を集めるためのPR方法(SNS?メール?チラシ?)、セミナー代による収入の想定、などさまざまな計画を立てる必要があります。
事業計画は具体的であるほどいいです。
フリーランスになると、事業計画をたてたり、スケジュール管理、経理などを全て自分でこなす必要があります。やってしまえばできる!という一面もありますが、最低限の事務処理能力と管理能力が、まず必要といえます。
確定申告も電子申請もできるようになり、随分とやりやすくなりましたが、それでもやっぱり大変。
必ず必要になってくることだと考えて準備しておいたほうがいいでしょう。
スケジュール管理は、一人で身軽な反面、体調をくずしたり、約束を守れなかったりすると全て自分にかかってくるので注意が必要です。
では、具体的にどんな人がフリーランス歯科衛生士向いているのでしょうか?
フリーランスになるとオンオフが曖昧になります。管理をしてくれる人、また「これをここまでにやってください」と言ってくれる人がいない中で仕事をする必要があります。
「仕事行くの嫌だ〜」とぼやきながらも仕事をもらえる、というような環境ではなくなるため、これをやっていることが好きなんだなと本当に思える人が向いています。
どんな職種にもいえることですが、自分がやりたいと思ったことや、思いついたアイディアなどをすぐ実行に移せるのがフリーランスの良いところです。
次はこれやってみたいなとか、ここにこういう営業してみようかななどの考えにわくわくできる人は向いています。
フリーランス歯科衛生士としてやっていけるだけの仕事を、最初からもらえるとは考えにくいため、踏ん張りが必要なタイミングがあります。
事業を起こすような方と同じ頑張りが必要です。
仕事を作り出したり、自ら取りに行ったり、もしうまくいかなくてもめげずに次!と言えるタフなメンタルは必須です。
例えば講演などを行う場合は、知識に加え、高いコミュニケーション能力や華やかさが必要です。
歯科医院でフリーランスとして技術職をする場合では、高いスキルや患者さんからの信頼が必要ですし、ライターになったりする場合は、コンテンツの面白さや、的確で早いレスポンス能力などが必要です。
何か飛び出た魅力や能力がある人はフリーランス歯科衛生士に向いています。
一般的な歯科衛生士からみて、能力のバランスが悪くても、一、二箇所の素敵なところをセールスポイントとして仕事に繋げられるのがフリーランス歯科衛生士の良いところです。
いかがでしたか?
もし、転職したいフリーランスになってみたい……と思ったら、非常勤や派遣との両立から始めてみるといいかもしれません。