COLUMN
コラム歯科衛生士の関心事って?
歯科衛生士だからこそ気になってしまうことについて、いくつかピックアップしてみました!
歯科診療補助とは、歯科医師の診療を補助したり、歯科医師の指示にもとづいて医療行為の一部を行うことです。ここは助手さんともかぶるラインですが、これが上手に出来ると医院全体が気持ちよく回る、大事なお仕事です。
唾液を吸うバキュームや、円滑な器具の受け渡しは、実はなかなか奥の深いお仕事です。
慣れたドクターと歯科衛生士だと、無駄を省き秒単位で診療時間を縮めることが出来るそうです。でも、一日の患者さんが40人だとして、一人30秒無駄な時間を省けたら……。
結果的に20分の余裕ができることになりますよね。
早さが全てではないけど、出来るだけ円滑に診療をすすめられるのは良いことですね。
補綴物という、歯の欠損部分を補う時に入れるものを作製する時に必要な業務です。
歯科クリニックでピンク色の冷たい物を噛んだ記憶はありませんか?
あれは時間と温度で固まるように出来ていて、補綴物を作るための型を取ることが出来ます。
こちらは助手さんでも練ることが出来るのですが、口腔内に触れるのは歯科衛生士のみ。
ゆっくりしていると固まってしまうので、緊張感があり、そこにハマる人も!?
これも広くは診療補助の科目内に入っています。受付専門の方がいる医院は中々少ないもの。助手さんも歯科衛生士も協力して受付業務にあたるのがベストです。
また、清掃も広くは診療補助のうち。患者さんは意外に細かいところまで見ています。特別な仕事でなく、日々に流れの中で清潔を保つルーティンが出来てると良いですね。
予防処置とは、虫歯と歯周病を予防歯科衛生業務です。
これぞ衛生士の業務!と思う衛生士さんも多いようです。
歯石をとり、歯をきれいにする業務です。スケーリングに使うスケーラーの勉強には多くの時間が使われます。歯の部位によってネックのカーブ(角度)が違うものもあるため、学生時代は覚えるのも一苦労。覚えてしまえば、それらを「歯科衛生士の手」と呼ぶ先輩もいるほど、体に馴染んだ道具になります。
スケーリング後の歯面の研磨、その他フッ素の塗布なども予防処置業務となります。
患者さんがセルフケアできるようにするための指導が保健指導です。
患者さんのライフステージに合わせた指導が大切です。
幼稚園や老人ホームなど、各所に出かけて行ってする指導から、普段医院でするTBIまで、患者さんのモチベーションを上げるのも歯科衛生士の仕事。患者さんに自ら歯を清潔に保ちたいと思っていただくことが重要です。
ただ、「今マイナスなのでプラスにしましょう」という言い方は時には考えもの。
不快に思う患者さんや、不安に思ってしまう患者さんもいらっしゃいます。
「きれいにすると気持ちいいからやりたい!」そう思ってもらえるといいですね。
3つの業務に全ては共通ではありますが、ドクターが手が回りにくいメンタルケアは本当に大切な業務。
「先生には話しにくいから……」「本当は言いにくかったんだけど……」と言われることは、歯科衛生士にとってとてもよくあること。傾聴して、患者さんに寄り添うことはとても大切です。
たくさんある歯科衛生士の業務。お仕事先で、自分の得意をこの中から探して、誰も真似できない歯科衛生士像を目指すのも素敵かも!