COLUMN
コラム「若年性歯周炎」って知っていますか?
これはとても進行の早い歯周炎で、「侵襲性歯周炎」とも呼ばれます。
この歯周炎、従来の歯周炎とはどのような違いがあるのでしょうか?
名前の通り若年層に発症します。一般的な歯周病は、若いほどかかりにくく、進行もしにくいのが特徴ですが、この若年性歯周炎は早ければ永久歯列が完成する頃(11~13歳頃)にもう発症してしまうこともあるようです。
家族、きょうだいがかっているとかかりやすいようで、遺伝的な要素があると言われています。家族内に発症した方がいる場合は注意が必要です。
少しの細菌に過剰に反応し、この歯周炎を起こすのではとも言われており、免疫抵抗の問題があるという説があります。白血球機能低下が挙げられることもあります。
また、特殊な細菌感染も原因の一つと言われており、細菌は家族内で伝搬しやすいことから家族の誰かがかかっていれば他の家族のリスクはさらに高くなると言えるでしょう。
従来の歯周病より急速に進行するのが若年性歯周炎の特徴です。
歯周病自体はあまり症状がなく、進行に気づきにくい病気と言われていますが、若年性歯周炎は進行が早いため、とにかく早期発見、早期治療が必要です。
プラークや歯石が少なく清掃が行き届いていてもかかる、進行するのが特徴です。
少しの抗原(攻撃するべき細菌)に対して免疫の過剰反応が起こっていると考えられます。
従来の歯周病の治療をしても中々治らないのもこの若年性歯周炎の特徴です。
また、プラークがほとんどついてないケースもあるため、清掃でも改善しにくいがことがあります。一部の抗菌薬、抗生物質が効くこともあります。
気の長い、デリケートな治療が必要です。
全体がかかることもありますが、前歯と第一大臼歯だけかかることもあるようです。
放置すると抜けてしまうことさえあるため、歯肉の中を開け、プラークや歯石を除去する場合があります。ただ、あまり効果のない場合もあるようです。
一般的は治療が中々功を奏さないため、とにかく腰を据えて長い目で治療することが大切です。
定期検診に通い、プラークを除去し、ブラッシング方法を学びましょう