COLUMN
コラム歯科医師になるためには歯科大学の卒業認定が必要です。
そこで、今回は日本国内の国公立の歯科大学を歯科国家試験合格率を絡めて紹介していこうと思います。
ご子息・ご子女の進学先としてぜひご参考にしてください。
(※国家試験合格率は114回歯科医師国家試験参照)
北海道大学は北海道札幌市にある国立大学です。
歯科医師国家試験では、87.5%の合格率でした。
国公立大学の中でも合格率が高く、旧帝大の歯学部としてはトップクラスの成績となっています。
東北大学は、世界をリードする研究者養成をミッションにして、学生教育を行っています。
東日本大震災の際には、地元歯科医師会と協力して身元不明者の照合を行いました。
国家試験の合格率は74.2%でした。
アジア最大の来院患者数を誇るのが東京医科歯科大学附属病院です。
医学部も併設しており、周術期患者の口腔ケアや医科歯科連携は他大学よりも症例が多いです。
また、6年時の病院実習では実際に患者を配当され、治療を1人で行います。
国家試験合格率は82.3%と高い数字を維持しています。
上信越エリア唯一の国公立歯学部が新潟大学です。
医歯学総合病院があり、有病者の治療や全身麻酔など医学も関係する症例が豊富です。
最先端の研究も進められていて、研究に力を入れたい人にもおすすめできます。
80%の国家試験合格率は国公立の中でもトップクラスです。
大阪大学は国家試験78.8%という結果を出しました。
大阪大学は歯学部だけでなく、歯科技工士専門学校もあります。
国立総合大学で最初の歯学部としても知られており、歴史がある大学です。
大阪大学と反対で国立総合大学の中で最も新しく設立されたのが岡山大学歯学部です。
歯科大学の中では珍しい「侵襲性歯周炎センター」を設立しています。
国家試験は79.4%でした。ここ10年平均でみると87%で非常に高い数値となっています。
昭和40年に設置された広島大学歯学部。
歯科衛生士の養成施設があり、衛生士との連携を学生時代から勉強できます。
国家試験の合格率は76.2%でした。
徳島大学には「人体解剖と骨のミュージアム」があります。
動物やヒトの骨標本が飾られています。
フィンランドとインドネシアの歯科大学と交流事業を行っており、毎年学生が海外研修をしているのも特徴です。
合格率は65.8%と私立大学並みです。
また、2010年度の入試では国公立大学で唯一定員割れが起きました。
九州大学は国公立大学の中で最も合格率が低く、65.8%でした。
私立大学の中でも中堅クラスの合格率です。
大学の教育方針としては「グローバルな人材を育成する」です。
九州大学附属病院は特定機能病院で、地域医療のラストホープとしての働きをしています。
長崎大学は患者目線で行動できるような教育プログラムとなっています。
5年〜6年生で行う病院実習では、地域医療に触れるよう離島歯科医療実習をしています。
長崎県は離島が多く、地の利を生かした教育プログラムです。
合格率は67.1%で、全国平均以上の数字となっています。
日本で唯一の公立歯科大学です。
元々は私立九州歯科医学校として開設していました、その後名称変更があり100年を超える歴史ある学校となりました。
国家試験合格率は78.4%と比較的高いです。
国公立はこのような形になりました。
各大学で様々な特色がありますのでぜひ参考にしてみてください。