COLUMN
コラム同業種の中で人脈作りをするのは大変なことです。
特に歯科医師は同業者でありライバルでもあります。
開業してからはまだしも、勤務医時代に歯科医師としてどのような人脈を作るのがベストなのか紹介していきます。
歯科医院の特徴として、スタッフが多くないことがあります。
歯科医院の中に歯科医師は1人だけというクリニックも少なくないです。
歯科医師が1名だけであれば歯科衛生士や歯科助手など周りのスタッフ数も少なくなります。
勤務医として歯科業界にどのような人脈を作れば良いのでしょうか。
環境により異なりますのでケースに合わせて紹介していきます。
若手勤務医は上司のドクターと信頼関係を築くべきです。
上司のドクターには治療内容で相談することや患者を回すこともあるからです。
上司から教わることも多いため、信頼関係を構築しておきましょう。
もちろん院長との関係も重要です。
雇い主であり、クリニックの責任者でもあるため治療方針や患者への対応方法などは院長とすり合わせておくと便利です。
また、若手のうちはセミナーや勉強会へ参加することも多いでしょう。
医局に残っていれば全員先輩になることも珍しくありません。
他校出身のドクターとも交流を持っていると新しい勉強会の情報や他校で流行っている治療法なども情報収集できるのではないでしょうか。
中堅勤務医は勉強会やセミナーの参加よりもクリニック作りに意識していく時期です。
開業へ向けて人脈作りをしていくことにシフトしましょう。
具体的には若手歯科医師とコメディカルスタッフです。
若手歯科医師と交流を深めておくと、自院で代診の先生を探す時間を省けます。
また、求人サイトへ出稿する手数料なども削減できるのです。
コメディカルスタッフとは、歯科衛生士や歯科技工士です。
中でも歯科衛生士は人材不足となっており、各都道府県で人が集まりにくい状態が続いています。
開業前の段階からこのような人たちと知り合っておくと開業時の手間が少し軽減されます。
歯科業界は他業種と比べて狭い業界です。
歯科医師であれば全国に10万人程度しかおらず、大学名だけわかればすぐにどのような人か分かってしまうほどです。
知人にすぐあたるほど業界が狭いのです。歯科技工士も同様で、技工士数は減少傾向です。
〇〇技工所という名前だけあれば取引経験のある歯科医院がすぐ見つかります。
このように歯科業界はすごく狭い中で人が移り変わっているのです。
歯科医師はクリニック運営のため、歯科技工士は新しい取引クリニックを見つけるため、歯科衛生士は自分がより働きやすいクリニックを探すために人脈作りをしています。
このように歯科業界は狭い業界となっています。ですので、自分がどれだけ悪く思っても、陰口や悪口を言わないようにしましょう。今あなたの悪口を聞いている人は、悪口を言われている人の知人かもしれません。
また、歯科医師として考えるライフスタイルに合わせて人脈作りをすることで開業へ向けて明確な道筋ができると思います。