COLUMN
コラム歯科医師になるためには歯科大学の卒業認定が必要です。そこで、今回は日本国内の歯科大学を歯科国家試験合格率を絡めて紹介していこうと思います。ご子息・ご子女の進学先としてぜひご参考にしてください。(※国家試験合格率は114回歯科医師国家試験参照)
北海道医療大学は旧東日本学園大学歯学部です。
歯学部だけでなく、薬学部や看護福祉部も併設している総合大学です。
歯科衛生士学校もあります。国家試験の合格率は60.9%です。
岩手医科大学は医学部と歯学部・薬学部・看護学部と医療系の総合大学です。
国家試験の合格率は63.4%でした。
また、余談ですが岩手医科大学の医学部は歯科医師向けの医学部編入枠が用意されており、歯科医師になってからの人気が高いです。
歯科医師兼アーティストとして活動しているGreeeenの出身大学として有名です。
2010年までは私立歯学部の中で最も安い学費でしたが、東日本大震災の年には入学者数が大きく定員割れをする事態に。
学費の安さも他の私立歯学部が下げたことで薄れてしまいました。
明海大学は元城西歯科大学でした。
国際的な歯科医師を育成することを教育目標にしており、浦安キャンパスには日本で唯一の不動産学部が存在します。
合格率は55.1%です。
日本大学の分校というポジションになる、松戸歯学部は合格率60%でした。
歯科医師国家試験における国家試験浪人生問題に取り組み、私立歯学部の中でも早い段階で聴講生制度を導入。
自校で学生の面倒を見る姿勢を見せました。
岩手医科大学と同じように医療系の総合大学です。神奈川県や東京都を中心に関連施設を保有しているため医科・歯科ともに症例が多いです。
国家試験合格率は82.2%です。
国家試験合格率が国公立・私立合わせて1位を何度も獲得しているのが東京歯科大学です。
各大学へ自校出身者を教授として排出しており、慶應大学と経営統合する話も出ており歯科大学の中で話題性を総ざらいしています。
日本最大の大学、日本大学。松戸歯学部と歯学部の2学部があります。
国家試験は50%と全体の中でも低めです。
日本歯科大学は私立の中でも歴史のある学校です。
入学時に親の職業について聞かれることが多く、そのためか在学中に学費が払えなくても卒業後まで待つという珍しい制度があるとかないとか?
合格率は年々低下しており、最新のもので74.2%。
横須賀市にある神奈川歯科大学。新しい附属病院を建てましたが、経営に関しては少し前にグレーな噂が…。
松田聖子氏の夫や元貴乃花を臨床教授という名前で採用しており、話題性を作る大学として有名です。
横浜市鶴見区にある鶴見大学は仏教系の大学です。大学の裏にお寺があります。
鶴見大学の花田教授は新型コロナウイルスと口腔ケアの関係でよくメディアで発言していました。
合格率は45.1%と低いです。
日本歯科大学の新潟校です。毎年、本校と統合する噂がありますが息が長く続いています。
学生数が本校よりも少ないため、合格率が84.6%と高くなっています。
松本という名前がついていますが、実際にあるのは塩尻市です。
The・歯科大学という時代を作った学校で、当時の学費は6年間で3500万円を超えたこともあります。
また、学生用寮が塩尻市にしては比較的高めの料金設定でも全て埋まるほどでした。
その上、合格率は低いと歯科大学の良くも悪くも象徴となる大学です。
現在は学力が向上しており、合格率が71.7%です。
朝日大学は明海大学と経営者が同じ姉妹校です。
合格率は60.1%と低いですが、地域の中核病院といえるほどの病院を持っています。
基本的には明海大学と教育プログラムは変わりません。
愛知学院大学は文武両道大学です。
歯科学生総合体育大会でも成績上位を修め、国家試験は60%程度で推移しています。
大阪歯科大学は関西圏に大きな影響力を与えています。
関西の府県歯科医師会長の多くは大阪歯科大学出身というデータもあります。
市歯科医師会レベルまで見ればもう少し多いのかもしれません。合格率は67%でした。
歯科大学で単科大学はたくさんありますが、その中でも合格率が顕著に低いのが福岡歯科大学です。
36.1%という数字の裏には、国家試験へいけず大学内で溜まっている6年生の存在が大きいのでしょう。
私立はこのような形になりました。
各大学で様々な特色がありますのでぜひ参考にしてみてください。